beyerdynamic DT 700 PRO X Sealed Studio Headphones

私は、モニターヘッドホンをリスニング用として使用して音楽を楽しむのが大好きでして、ベイヤーダイナミックDT700ProXを実際購入してみて、めっちゃ良かった。外国YouTube動画を字幕で観ていて、レビュアー達が、「正しい」とか「正しい音」と、こぞって表現していたので、どんなものかと思い購入しました。ふわふわのPadも、イイ！何が良いかって、レザーPadの様な変な反射音がない事。音分離が際立ちます。毛布みたいな、ふわふわなPadなので耳にも優しい。ベイヤーダイナミックDT700ProX実際の音の印象は、まず、音が綺麗。でヴォーカルも、歯切れ良く聞こえますし、伴奏がヴォーカルのほんのわずか前側で鳴って、曲全体的にリスニング用途だと、バランス良く聞こえ最高です。特に素晴らしいのは、ドラムとベースの音が誇張してなくて、ドラムやベースらしい、しっかりとした音がします。ベイヤーダイナミックが現在の音楽に合わせ開発したモニターヘッドホンだけあって、楽器の音数が多彩なAdoさんの楽曲とかは、ベイヤーダイナミックDT700ProXは、得意みたいですね。モニターでも、リスニングでも楽しめるヘッドホンだと思います。

モニターやミックス、マスタリング用途で使用。普段の開放型メイン機はスタジオ内ではAudezeのLCD-５とMM-500、外出時はDT1990PRO。密閉型のヘッドホンは未だに色々と迷っている最中なので試しにこちらを購入。開放型のDT1990PROがあまりにも良いので、同じメーカーのこちらに期待しながら1ヶ月程度適当に使用した感想です。ざっくり時間にして100時間程度。これ、完全に同じ密閉型の上位機種であるDT1770PROを食ってしまっています。場合によってはこっちの方が上位なのではと思うほど。低音寄りと言う人が多いですけど、決して中高域がダメというわけではなく、中高域も素晴らしい。そして低域は他の大半のヘッドホンでは再現しきれない周波数帯まで鳴らせている。他では聞こえなくなってしまう周波数帯が聞こえるので、低音寄りと錯覚するのだと思います。SoundID Referenceとかでチャートを比べるとそれが顕著に表れています。DT770 PROと比較されたりもしていますが、全くの別次元なヘッドホンです。DT770 PROの後続機だなんて決して言えないくらいに解像度、明瞭度、再現度、定位や空間表現に長けています。上位機種のDT1770PROのような金属缶の中で鳴り響いているような個性的な音でもなく、とても素直で密閉型なのにそれなりに広がりを感じられる鳴りかたです。なにより他のヘッドホンでは確認できていなかった音が聞こえるのが凄い。唯一上位機のDT1770PROに劣る部分があるとすれば、ボーカルの言葉では表せないきめ細やかな表現能力。とはいっても、そこはDT1770PROが誇る唯一無二な特殊能力なので、ボーカルの響きで常にゾッとする感覚を求める人以外は全面的にDT700PRO Xが上だと思います。低音域の再生能力はDT1770PROとほぼ同等、SoundID Referenceの補正もほぼ同じ。この価格でこの性能という驚きやギャップのせいで実際よりも好印象になっている可能性もありつつ、現実としてこの価格でこの性能が手に入るわけです。海外のレビューではヘッドホン自体の物理的な強度不足トラブルがいくつか報告されているので、それだけは引き続き情報収集が必要かも知れません。具体的には、ヘッドバンドと缶を繋ぐアームの根本が折れたとか、ヘッドバンドのクッション部分が劣化するとか...。個体差があるのかもしれませんし、使い方が乱暴な人がいるのかも知れませんし、今の所なんとも言えません。個人的な使用下ではそんなトラブルが発生する気がしない高品質なヘッドホンなので満足感が高いです。仮に1年後とかにそのようなトラブルが発生したとしても、それまでの間に経験できる素晴らしい性能と経験で元は取れるかと。